Q すみません、そもそもテコンドーって何ですか? 

A ざっくり言うと、蹴り技の凄い武道です

1955年に故『崔泓熙(チェ・ ホンヒ)』 前総裁が創始した、近代的な武道です。その特徴は、1200種類に及ぶ足技の豊富さにあり、別名『足のボクシング』と呼ばれています。欧米では最もポピュラーな武道の一つとして、広く認知されているんですよ。

 

 

 崔 泓熙(チェ・ ホンヒ)前総裁(創始者)

 

 

 

崔 重華(チェ・ジュンファ)現総裁


Q どんな練習をするんですか?

A このような感じです

▲柔軟体操

テコンドーは足を高く上げる動作が多く、股関節の柔軟性が不可欠になります。そのため、柔軟体操に比較的多くの時間をとっています。鼠径部や股関節の動きのなめらかさは腰痛予防や腰痛解消にもなります。まぁ単純に、どんなスポーツをやるにせよ、身体は柔らかい方がいいですよね。

 

 

▲手技の基本動作

とても大事な練習ですね。ここだけの話し、実はテコンドーは足技よりも手技の方が種類が多いんです。足技1200に対して手技が2000もあるんですよ、意外でしょ?正確なフォームで繰り返し行うことによって、スムーズに力を出せるようになります。

 

 

 

 

▲足技の基本動作

これも大事な練習ですね。何度も足を高く引き上げるので、お尻や太腿が引き締まっていきますし、片足立ちになるので、ボディバランスも養われていきます。また、地面をしっかりとグリップするので、足裏の筋肉が鍛えられ、外反母趾の予防にもなります。

 

 

 

 

 

 

▲ミット打ち

練習の花形!これはもう爽快の一言に尽きます!高い位置にあるミットをバシン!と蹴れるようになると、メチャメチャ気持ち良くてストレス解消にうってつけです。やった事のある人ならわかるはず!やった事のない方は是非一度!


Q 試合とかあるんですか?どんな種目があるんですか?

A 型・組手・威力・特技の4種目があります

▲型(トゥル)

型には、テコンドーの全てのエッセンスが含まれているんです。この型を、動作の正確性やバランス、力強さや美しさ等で判定し競い合います。創始者曰く「型を制する者はテコンドーを制す」とするほど、重要な種目なんですよ。

 

▲組手(マッソギ)

手足に防具を着用し、練習で身に付けた技を競い合います。テコンドーの組手は、いかに相手に大きなダメージを与えて倒すかというものではなく、いかにして相手の正確な部位に的確な技を素早く当てられるかという、ポイント制で戦略性の高い競技なんです。ライトコンタクトと言って、パワーをコントロールしながら闘うんですね。

 

 

 

▲威力(ウィリョ)

パワーブレイキングとも言います。ざっくり言うと、『突き』や『蹴り』で板を何枚割れるか?という競技です。ただおもいっきりブン殴るだけでは板は割れません。フォーム、体重移動、バランス、タイミング等がバッチリ揃って始めて枚数を割る事ができるんです。これはなかなかに難しい競技で、その分奥が深いんです。

 

 

 

▲特技(トゥッキ)

スペシャルテクニックです。またまたざっくり言うと、『跳び蹴り』でどれだけ高い位置・遠い位置にある板を割る事ができるか?という競技です。全身のバネ、足を高く上げる柔軟性、空中で軸をずらさないバランス等が必要となってきます。ちなみに、世界記録は3m5cmですって。う~ん凄いですね!


Q 身体が硬いのですが大丈夫でしょうか?柔らかくないとできないように見えますが・・・

A 何も問題ありません

入会者のほとんどの方が最初は見事なまでにカチンコチンです(笑)その為テコンドーの稽古は柔軟体操に多く時間をとっているんですね。柔軟体操をして柔らかくならない人類は存在しないので、コツコツと少しづつ無理なく柔らかくしていけばいいだけのことです。もしテコンドーが先天的に柔らかい人しかできない特別な武道だったら、ここまで世界的に普及はしなかったでしょうね。

Before

After


Q 仕事で毎回は通えないかもしれないのですが、それでも大丈夫でしょうか?

A はい、これも問題ありません

各人の都合もありますからね、全然構いません。何事においても続ける事こそが一番大事ですし、自身の力になりますので、無理のない範囲でお越しください。ただ、昇級・昇段審査等は出席率が関わってきますので、そのあたりはご理解ください。


Q どのくらいで黒帯になれますか?

A 個人差によります

個人差がありますので一概には言えませんが、強いて平均すると、高校生~成人なら週2回の稽古をコンスタントに通って約3~4年、小~中学生なら4~6年というところでしょうか。帯を取得後約6ヶ月間の稽古期間を経て、一定水準の技術が身に付けられれば、次の昇級審査を受審することができるんです。白→黄→緑→青→赤→赤黒(赤帯に黒のライン)と順に上がっていき、昇段審査をクリアすれば晴れて黒帯になれるんですね。長い道のりではありますが、その分黒帯道衣を着た時の嬉しさはひとしおですね。

左から順に

・師範道衣(四~九段)

・色帯道衣(十~一級)

・黒帯道衣(一~三段)